2016年8月25日木曜日

子犬の『トイレのしつけ』考察⑤ 最終回

さて、前回の記事までで、子犬のトイレのしつけの
具体的な方法やアイテムを見ていきました。

最終回の今回は、ゴン太は結局どうしてトイレに失敗しなくなったのか?

を考えていきます。

そもそもの飼い主側のゴール設定は、以前の記事にも書いたように、

いついかなる時もケージ内に戻って、トレーの上で用を足すお利口さん

です。

一方、それに対してキレイ好きの柴犬ゴン太は、
最初はサークル内のトイレで出来ていたものの、
室内で、テリトリーが広がったことによって、

寝床の近くでシッコなんかできるか!外に出せ!

ということを主張するようになってしまいました。


…ど~したもんじゃろの~…。


これはしつけでどうにかなるものなのか?

なるだろうと思っていた私は、

ゴン太を外に出して遊んであげているとき、
トイレの前兆行動が見られた瞬間、

サークル内のトイレ目掛けて、ズシャァァっと押し込むように
ゴン太を誘導する、を繰り返していました。

しかし、ウンチはともかく、すばやいオシッコは後半半分くらいしか
トイレトレーの上に出させることが出来ず、
いつも後ろには、オシッコの軌跡が描かれていました。

何より、ゴン太が自らサークル内のトイレに向かう、
という気配がいつまで経っても、
まるで起きませんでした。

うーむ。。。とすっかり困り果てていたところ、

たまたまゴン太のサークルを一時的に、
別の部屋に移さないといけない事情が出来たのです。

そこは普段、別のものがでかでかと置いてある部屋で、
そこで遊ばせるにはかなりスペース的な余裕がありませんでしたが、
しばらくの間なので、仕方ありません。

狭い部屋の中で大きなトイレトレーをいちいちケージから出して
掃除するのも面倒臭かったので、
何気なく、トイレシートのみをぺらっと外に1枚出して置いておいたのです。

そして、ゴン太をケージの外に出して遊ばせていると…

…なんということでしょう…。

その時はついにやってきました。

ぺらっと敷いた1枚のトイレシートの上で、

臭いを嗅ぎながらくるくる回り始めたではありませんか~!!

そして、めでたくその場で、

おしっこジャーーー。

終了。



なななななんでぇぇーーー!?



…恐らく推測ですが、

ゴン太はとっくにトイレシートの上でオシッコをすることなど、
覚えていたのです。

今まで出来なかったのは単に、


そう、ケージ内でやりたくなかっただけ。



恐るべし、柴犬の潔癖根性


こうして、私は譲歩する形で、
ゴン太をお外に出しているときは、
常にトイレシーツをお外に敷いて置くということにしました。

また、元のお部屋に戻った時にも同じようにすると、
ゴン太は常に、おトイレシートの上で用を足せるワンコになったのです。

ただ、もうケージの中では絶対しないと決めているらしいので、
一応中に入れておいたトイレトレーを、思い切って、
ケージからやや距離を置いた場所に出してみることにしました。

すると、ゴン太はちゃんとトイレトレーの上でも、
しっかり用を足すことが出来たのです。

3週間に及んだ長い戦いは、
こうして終わりました。


…ここまで色々長々と書いてまいりましたが、
まとめますと、

要は、飼い主の要求とワンちゃんの要求が、大きくズレていると、
訓練がなかなか入らない、ということだと思いました。

私はたまたま一時的に環境を変える、
という必要性のおかげで気が付きましたが、

何か月もトイレのしつけが上手くいかない!
という飼い主さんは、
もしかしたら何か意外なことを見落としている可能性が
あるかもしれません。

例えばゴン太のように、神経質であるとか、
トイレシーツの感触が気に入らないとか、
トイレトレーの設置場所に何か気になるものや、
音があるとか、段差が気になるとか・・・。

思い切って可能な範囲で、
色々変えてみると何か変わるかもしれません。

とにかく悩まないで、根気よく試していってみてください。

きっと出来るようになる!と思います。


新米飼い主様、がんばれ~~!!





では、また会いましょうー!



おしまい。


わりと神経質。










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