2016年9月18日日曜日

子犬の『苦手なこと』克服法④ 爪切り編

何やらヤバめの台風がまた近づいていますが、
皆様いかがお過ごしでしょうか?

暑さのピークは過ぎたとは言え、
ジメジメして微妙に気持ちが悪いですよね。

1番体調を崩しやすい頃だと思いますので
お気を付けください~。

さて、今日のテーマは子犬の苦手なことの中でも
かなり飼い主泣かせな部類、
『子犬の爪切り』についてです。

これが我が家の柴犬ゴン太も
中々の苦手っぷりでございまして、
未だに何とかだましだまし行っている状態です。

本日はそのだましだましの方法も含めて
お伝えしていきたいと思います。

まずはじめに、爪切りに使用している
道具の紹介から。

①廣田工具製作所
ペット用つめ切り ネイルトリマー ZAN

これはギロチンタイプでスパーーっと切れ味が
鋭いので、ワンちゃんにも爪を切っている感が
伝わりにくい感じです。
初心者にもおすすめです。

②Amir 電動爪トリマー 充電式

電動タイプの爪切りなんですが、
刃物を使うのは失敗したら怖い!
ていうか、すでに失敗してトラウマだ!

という方には救世主かもしれません。
ただ、電動の振動があるので、
ワンちゃんによっては嫌がるかもしれません。

③止血剤

私はまだ使ったことが無いのですが、
念のため用意しておくと、良いと思います。

では、基本的な

☆爪切りの方法

まずは、いきなり子犬に爪切りをせずに、
道具を見せたり、爪にちょっと当てて、
おやつをあげるなどして
慣らすことから始めてみましょう。

わりとワンちゃんは光り物が嫌いだったりします。

そして、道具に慣れてきたら
いよいよ爪切り本番です。

子犬の動きを制限するために、
トリマー台のように
ちょっと高いところにワンちゃんを載せます。

我が家では高さ1メートル位の
そこそこ頑丈なケージの上に
ヨガマットを敷いて載せています。
(いけないのかも知れないけど)。

そして、飼い主さんの体勢なんですが、
基本は横からからワンちゃんを
抱えるようにして、身体を固定すると
安定するようなのですが、

自分のやり易い位置に
移動しながらでもいい感じがします。

そして、ワンちゃんの前足を優しく持ち上げて、
痛くないように内側に曲げ
肉球(パッド)を軽く親指で押さえつつ、

爪の血管(ピンク)にかからないように、
明るいところで良く見て
慎重にパチッと切り落とします。

そしたらおやつを少し挙げて褒めます。

茶色くて血管が良く見えない場合は、
いきなりバツッと切らずに
少しずつ切ってあげてください。

明るいところで良くみれば、
血管の位置は見えたりもします。

ここまででワンちゃんが怖がらないようなら
そのまま前足が終わったら後ろ足も同じように
(順番はどうでもOK)、
サクサク先に進めてもらって構わないのですが、

失敗していないのにも関わらず、
「キャン!」とかいって手足を引っ込めて
怖がる子がいます。(うちのゴン太です)。

その場合はまた最初に戻ります。
爪切りは怖くないものだと
おやつをあげながら、
爪にちょっとずつ爪切りを当てたり、
臭いを嗅がせたりします。

そして、無理をせずに
毎日少しずつ切っていく、
ということでも良いと思います。

あと、これは1番大事で、難しいことなんですが、
どーしても、飼い主さんがビビってしまっていると、
ワンちゃんにも伝わってしまうようなのです。

トリマーさんや獣医さんだと大人しくしているのに…
という場合は、そういうことだと思います。

なので、ワンちゃんより先に飼い主さんの方は
ちょっと深呼吸をして、

よし、まかせろ!バッチコーーイ!

という感じでなんとか自分を奮い立たせてください。

そして、子犬の怯える気持ちを、
鼻唄でも歌いながら軽く受け流ししつつ、

「ハイハ~イ、大丈夫ですよ~ん♪」

とワンちゃんに話しかけながら行えば
自分も少しは落ち着くはずです。

最悪血が出ても子犬は死にません!
止血剤もあるし。

すっかりトラウマになっちゃった飼い主様、
もう一度頑張ってやってみませんか?

毎日一本ずつとかで良いと思います。

…でもホントにどーしてもムリ!
な場合はプロにお願いでもいいですし、

もしくは上記で挙げたような、電動の
爪ヤスリだったら怖くないと思います。

うちのゴン太も大丈夫だったり、怖がってみたり
なかなか安定はしませんが、

おやつをあげながら、引き続きだましだましで、
頑張ってみたいと思います。


それでは今日はこの辺で!


ごきげんよう~。



こわくないもん!

2016年9月15日木曜日

子犬の『苦手なこと』克服法③ドライヤー編

さて、前回の記事では、子犬のシャンプーについて、
お伝えして参りました。

今回は次の流れで、ドライヤー編です。

シャンプー同様、こちらも苦手なワンちゃんは多いようです。

実は、かく言う我が家のでっかいパピーも、
ドライヤーに関しては未だに苦手です。

前回の記事でも言った通り、
シャンプー中は大人しくしていられるんですが、
いざ洗い終わってタオルドライの段階に入ると、

まず、濡れた自分の身体を、タオルに狂ったように
擦り付けながら、一緒にタオルを噛むんです。
(ふががががって言いながら)。

そして、次にドライヤーの段階になると、
これまた狂ったようにその場で
くるくる回ったり、タオルを噛んだりと
まぁ、大興奮の大騒ぎになります。

いったいここまで興奮して暴れる原因は何なのか…?

色々考えてみました。

まず、始めに子犬をドライヤーに慣れさせるために
行ったこと、また注意点などを
挙げていきたいと思います。

①ドライヤーの温度は低くする。

ワンちゃんは暑いのに弱いですから、
必ず自分の手に当てて、
温度を確認しながら乾かしていきます。

②風量は低めに設定。

ワンちゃんは音には敏感なので、
当然ドライヤーの音なんて
爆音に感じていると思います。

ドライヤー自体を子犬の身体からなるべく離しましょう。

③顔にはなるべく風を当てない。

顔に風が当たるのを嫌うワンちゃんは多いようです。
耳とかにかかる感触も嫌なのかもしれません。

④足の指の間もしっかり乾かす(皮膚炎防止)

子犬のうちは特に皮膚が弱いですから、
生乾きのままだと雑菌などか繁殖して
皮膚炎に繋がることもあるようです。


と、このような感じですけれども。

これらは一般的にもよく言われている事なので、
だいたい皆さんもやっていることは同じだと思いますし、
特に異論は無いのですが…、

それでもドライヤーが苦手で、
暴れまわる我が家のゴン太や
ワンちゃんたちにはいったい何が問題なのでしょうか?



・・・あくまでも今現在ゴン太を見る限りでの、
私の個人的な考えなんですが、

上記で挙げたようなドライヤーの基本を
しっかりと守っていても
暴れたり、興奮したりする、という場合は

単にワンちゃんの経験値の差
なんじゃないかと思います。

要するにまだドライヤーに慣れていないというだけで、
成長とともに、いずれは平気になる、ということです。

あーた、そんな悠長な事を…
と思われるかもしてませんが、

実は最近、ドライヤーの際、
あんなに興奮して暴れまわっていたゴン太が、
大人しく我慢できる時間が増えてきたのです。

まだ、相変わらずタオルドライの際には
興奮してたりするのですが、

ドライヤーの中盤になってきますと
半分諦めて、なのか疲れてなのか分かりませんが、

スワレ!というとそのままじっと座っていられる時間が
増えてきたのです。

以前は終始、落ち着きなく転げ回ってるか、
タオルを噛みまくっていたので、
なかなかの進歩なのです。

上記の方法以外、なにか特別な事をした
というわけではありません。
(おやつの効果も一瞬だったし)。

というか、他に思い付きません。

なので、コレに関しては単に
慣れの問題だったんじゃないかと、
今の段階では言わざるを得ないのです。

特別なにか他の方法を提示できなくて
申し訳ないのですが、

ワンちゃんのしつけや、トレーニングには
ある程度、時間(成長)が解決する
ということが多分にあるんだと思いました。

今出来ないからといって
焦ってイライラするよりも、
慣れるまで、出来るようになるまで
ただ、ひたすら待つということも
時には大事なのかなと思います。

でもコレ、意外と難しいんですよね。

今はネットなどで色々な情報を得ることが
出来ますから、
今すぐ何とかしてやろう!どーにかしてやろう!
というインスタントな気持ちにもなりやすいと思います。

私もそうです。

しかし、場合によっては
のんびり構えるという姿勢も
ワンちゃんのためには必要なんじゃないかと、
最近思い始めていたりします。

ワンちゃんにも個性があって、
常にこちらの思い通りにはなりませんからね。
ままならないことも多々あるのです。


そんなわけで今回のドライヤー編ですが、

結論としては、


基本を守っていれば、あとは時が解決する!
(かもしれない)


ということで、

皆さん、頑張らないで
気長に構えてみましょう。

先は長いですからね。



ではまた~!


つづく。



ふがががが






2016年9月13日火曜日

子犬の『苦手なこと』克服法② シャンプー編

前回の記事では、子犬の苦手な、
ブラッシングの克服法をお伝えしました。

今回は、シャンプー編です。

これまた苦手な子はトコトン苦手です。

初めてのシャンプーの適切な時期というのは
特に決まってはいない様なのですが、

種々のワクチン接種からは
1週間以上は開けた方が無難です。

お風呂はワンちゃんの体力を消耗しますから、
まだ免疫の十分でない子犬には結構負担になるようです。

うちのゴン太の場合、だいたい我が家に来て一か月後の、
3ヶ月齡の頃に行いました。

☆子犬のシャンプー方法


さて、まず始めに、初シャンプーを行う数日前から
行っておいた方が良いことがあります。

それはお風呂場や洗面台で、
洗面器などに張ったお湯を
子犬の反応を見ながら足元に少しかけてみたりして、
徐々に水に慣らすようにすることです。

遊んでいるような楽しい雰囲気で行えば、
子犬は最初、恐る恐るだったり興奮したりはするものの、
この時点でお風呂は嫌だ!という意識は生まれ難いと思います。

これをとにかく焦らず慎重に行うことが、その後そのワンちゃんが
シャンプーに対して苦手意識を持つかどうかの肝になります。

少しでもその場から逃げたいようなそぶりを見せたりしたら
無理をしないことです。

その場で一緒にお気に入りのオモチャを使ったり、
おやつを使ったりしても良いと思います。

そんな事をして、数日かけて慣れてきたら

いよいよ実際にシャンプーです。

まずは、子犬用の肌に優しいシャンプーを洗面器などに出して、
先にお湯で泡立てておいてください。

次にお湯の温度ですが、だいたい35℃~37℃くらいが
良いようです。

ワンちゃんのお尻の方から徐々にお湯をかけ始め、
全体をしっかりと濡らしましょう。

まだ、顔は濡らさないでください。

洗面器に予め泡立てておいたシャンプーを手で掬い、
顔から1番遠いお尻の方から洗っていきます。

ごしごしと力を入れず、指を立てて
優しくマッサージするように丁寧に洗っていきます。

全体を洗い終わったら足の指の間も開いて洗いましょう。

そして、顔周りなのですが、
今回はシャンプー第一回目ということで、お湯はかけずに、
温かいタオルなどで優しく拭き取ってあげてください。

何回もやっていれば、いずれワンちゃんも入浴に慣れてきますので、
顔もしっかりと洗浄剤をつけて洗えるようになると思います。

そして、洗い終わったら最後はすすぎですが、
これは念入りに行ってください。

洗浄剤の残りが付いていたりすると、
皮膚炎などの原因になるようです。

意外とワンちゃんの毛は密度が高くて深いので、
毛の奥まで手で触って確認しながらしっかりとすすいでください。

そして指の間もしっかり広げて流してくださいね。

流し終わったら、あとは柴ドリルで完了です。


ここまでが基本的な子犬のシャンプーの仕方です。


では、実際ここまでゴン太の様子はどうだったのかというと、

…非常~に言いにくいのですが…、


まさかの


とっても大人しかった。


です。


正直、かなり拍子抜けでした。


事前にお風呂に慣らしていたとは言え、
どうせ暴れまわるんだろうな~と思っていたのです。


だってゴン太だし。


何なら普段より大人しいので、
ずっとシャンプーしてたろーかな?

と思ったほどです。

初めての体験にビビって、動けなかったのでしょうか。

しかし、その次からも特にお風呂を嫌がることはなく、

8ヶ月の今では、お風呂場に自分で入っていきますし、(呼んでなくても…)
顔をシャンプーで洗ってもへっちゃらです。

ゴン太の数少ない初めからすんなり出来ること…


それはシャンプーだったようです。


しかし、今回のテーマはあくまでも克服法ですので、

実際にもう苦手なんだけど!
というワンちゃんにはどうしたらいいのか?

私だったらやはり、

基本に帰ること

をすると思うんです。

どの時点で苦手意識が付いてしまったのか。


例えば、
①力を入れすぎて洗っている、
②水圧が高すぎて、音や感触が怖い、
③水温が高すぎる、又は低すぎる、
④シャンプー液が目に入った、
⑤湯船にお湯を張ってその中で洗っているので、溺れそうで怖い、

等々、この他にも何か原因になっていることが
あるかもしません。

もう一度一から確認してみると良いと思うのです。

あと、コツと言えるかどうか分かりませんが、
ゴン太には優しく話しかけながらいつも洗っています。

「お客様きもちいい~ですか~?」

とか。

バカバカしいかもしれませんが、
飼い主様の穏やかな声の調子とかで
ワンちゃんが安心するのかもしれません。


良かったら試してみてくださいね。



では、次回はドライヤー編ですー。



つづく。

へへっ

追記:
使ったシャンプーはラファンシーズというメーカーの
『スーパーナチュラルシャンプー』でした。

2016年9月11日日曜日

子犬の『苦手なこと』克服法① ブラッシング編

皆様こんにちは。

東京地方は秋雨入りのため、今週から一週間
すべて雨マークが付いている感じです。

ようやく気温が下がってくれるのは嬉しいですが、
ワンちゃんの散歩には悩ましいですね。

うちのゴン太は雨に顔が濡れるのを嫌がるので(さっきも途中で降られた)、
降っているときは基本的にお散歩には行きません。

カッパなども絶対着用してくれないので、
可愛いカッパを着ているワンちゃんがちょっと羨ましいです…。

さて、今回からのシリーズは、このような、

ワンちゃんの苦手なことについて

です。

特に柴犬は、基本的にお手入れ関係などは全般的に、
苦手なことが多いようです。

うちのゴン太も、まさにそうで、

ブラッシングから始まって、
シャンプー、ドライヤー、爪切り、耳掃除、歯磨き…

子犬の頃から慣らすことが必要と言われていても、
最初からまともに出来ることなんて殆どありません。

ひとつひとつの事に骨が折れます。


ホントに成長とともに、
徐々に慣れていくのだろうか…
心配になるようなこともありました。

柴犬に限らず、怖がりで
警戒心の強いタイプの子などはそうかもしれませんが、

ペット美容院によっては、柴犬はお断り!
なんてところもあるとか。

ちょ!?何ソレひどい!って感じですけれども。

プロでもダメなもんはダメなんですね。
暴れる子は危ないでしょうし。

まぁ、幸いトリミングが必要な犬種ではないので、
なるべく、自宅で殆どのことは、頑張って
出来るようにしておきたいところです。

(そもそも出来ないから人に任せちゃうのかなぁ?)

ではまず最初に


☆子犬のブラッシング方法

から。

使うブラシの種類なんですが最初は、
手のひらに収まるサイズの小さいラバーブラシ
を使っていました。

本体全体が柔らかい素材でできています。

まだ、子犬のうちは毛もあまり抜けませんし、
ブラシに慣らすことが目的でありますので、

スリッカーブラシのような本格的な
ものは要りません。

まずは、手で優しく撫でる感覚で、
ブラシを上から下に当てていきます。


が!!


…ハイ、ここでいきなり問題発生した人も
多いんじゃないでしょうか?


そうです。


パピー、ブラシを噛む


のです。



ブラッシングの練習とはまさに
コレとの戦いです。


おもちゃと間違えている、ということもありますし
単に触られるのが嫌だ!鬱陶しい!気になる!ばーかばーか!

ということもあると思います。

そこをどう慣らしていくのか?


最初は、軽くひと撫でとかでも良いと思います。

とにかく子犬がブラシに食いつく前に、
一旦ブラシを離して褒めます。
(同時に一粒フードを使ってもよし)。

そして、2回、3回と、とかす回数を徐々に増やしては
同じように褒めていきます。

そして、ブラッシング=良いこと

となれば1番いいのですが、

どうしても上手くいかない場合は、
ブラシ自体にビターアップルなどを塗っておき、

これは、噛んでもいいものじゃないと、感覚的に
教えるのも良いと思います。(ビターアップル様々)。

それですんなり諦めてくれる場合もあります。

しかし、子犬は常に
動くものが気になってしょうがない子も多いですから、

なかなか簡単にはさせてくれません。


もう、何やっても全然ムリ!きーー!!


という場合は、子犬が飽きないで
噛み噛みするタイプのオモチャなどを与えて
その間にブラッシングをする、
ということでも別に良いと思います。

ゴン太は実は、結局その方法を採りましたが、
今ではオモチャがなくても、大人しく、
なんなら寝ていたりします。

なので、毎日ちょっとずつでも行っていけば、
必ず出来るようになる日が来ます。

時間がかかると思って、
焦らずやっていってくださいね。


さて、本日はブラッシングの克服方法
からお伝えして参りました。

次回以降もしばらく苦手なこと克服シリーズを
書いていきますので、

宜しくお付き合いくださいませ~!


では、また。


つづく。

この隙に…。







2016年9月10日土曜日

子犬の『基本的動作のしつけ』考察④最終回 ハナセ・ハウス実践編

前回の記事までで、

子犬の基本的な動作のしつけの、

『スワレ、フセ、マテ、ダメ』について、
その実践方法を順番にご紹介して参りました。

最終回の今回は『ハナセ、ハウス』の具体的な実践方法を
お伝えしていきたいと思います。

それではまず、

☆ハナセ!の方法

まず、子犬のお気に入りのオモチャを用意します。

引っ張りっこに使っているロープ状の何かでも、ボールでも
構いません。

とにかく子犬がいつも夢中になって、
遊ぶようなものを用意してください。

そして、手の中やポケットに
予め、おやつやフードを隠し持っていてください。

そして、いつも通り遊びを開始します。

そして、子犬が興奮してオモチャで遊んでいるときに
「ハナセ!」の号令とともに、フードを一粒あげ、
オモチャを離させます。

最初のうちはおやつとオモチャの交換という形になります。

これを繰り返して行ってください。

そして、段々とおやつをあげたりあげなかったりします。

そのうちに子犬はハナセ!の号令を理解して、
定着するようになっていきます。

コツは、子犬の目をじっと見て、
それまで遊んでいたときの調子とは声の質や表情をガラリと変えて、
ハッキリと毅然として言ってください。

今後、口にしてはいけないものを口にした場合など
号令で、即座に離させるということが必要になりますので、

とても重要なしつけです。

一度覚えた後も、定期的にトレーニングしておきましょう。


では続いて、

☆ハウス!の方法

これは、それぞれワンちゃんのおうちの環境が違うと思いますので、
様々な形になると思うのですが、

ゴン太の場合はサークルの中にクレートを設置しております。

なので、
『ハウス』の訓練はサークルの中に設置したクレートに入る、
ということを目標にしました。

クレート訓練も兼ねるということですね。

将来、入院したり、ペットホテルなどに
預けなくてはならない場合のために、

日頃からクレートに慣れておいた方が良いと思います。

また、犬は元々、洞穴などを寝床にする習性があるので、
狭いところは落ち着くのです。

うちのゴン太も寝るときは、ベッドも設置しているのですが、
クレートの中に自分で入っていたりします。

かといって、どうしてもクレート必須!というわけでも無いと思いますので
(必須という人もいますが)、

単にサークルの中に入る、ということや
所定の場所に行かせる、ということを
ハウスの指示としても別に良いと思います。

ご家庭の状況に合った方法で行いましょう。


今回はクレートをハウスとした
場合の方法をお伝えしていきます。

まず、こちらもフードを用意しておきます。

クレートの中に子犬を導くために
中にフードを入れておき、

ハウス!と号令をかけながら子犬をクレート内に誘導します。

初めは警戒したりして、入らなかったりしますので
ちょっと抱えて入れたりしても良いと思います。

子犬が入ったら直ぐに、その中でおやつをあげて褒めます。

これを何度も繰り返しますと、
子犬はクレートの中の入ると良いことがあるぞ!

と思い始めて、自らハウスに入っていきますので、
さほど難なく覚えていくと思います。

ご飯をその中であげるようにしてもいいと思います。


…あと、よく見る意見に、叱るときに罰として
ハウスを使ってはいけないという人がいます。

理由はハウス=嫌な場所という認識を植え付けてしまうから

ということなのですが、

ホントにそうなのでしょうか?


ゴン太は叱られると、しまった!という顔をしながら、勝手にハウスに入って、
反省アピールをすることがよくあります。

ハウスはワンちゃんにとっては逃げ込める安全な場所、とも言えるのでは無いでしょうか?

まぁ、この辺はゴン太に聞いてみないと何とも言えませんが、

おやつなどもらえたり嬉しいことも起こるが、
叱られて反省する時も、落ち着きたい時も入る場所、

という風に勝手に自分で分けて理解しているように感じます。

なので、叱ったときにハウスをさせたからといって、

今後ワンちゃんがハウス嫌いになるかと言えば、
そんなに単純なものでも無いような気がします。

その時々のこちらの雰囲気などを、
感じ取っているんだと思います。


犬は思っている以上に賢いですからね。



・・・さて、ここまで全4回、
子犬の基本的な動作のしつけについて、
お伝えして参りましたが、如何でしたか?

基本とは言え、完璧に出来るようになるには、
なかなか難しいと思います。

毎日の生活の中で繰り返して、
徐々に精度を上げていくことが
欠かせないと思います。


それでは、今日はここまで!



おしまい。

反省アピール。










2016年9月9日金曜日

子犬の『基本的動作のしつけ』考察③マテ、ダメ実践編

前回の記事では、子犬の基本的動作である、

スワレ・フセのしつけ方法を紹介しました。

今回はそれよりちょっと難易度の高い、

『マテ』、『ダメ』を

柴犬ゴン太での実践例を踏まえながら、

お伝えしていこうと思います。

☆マテ!の方法

マテ、は1番イメージとしてあるのは、

ご飯の時にワンちゃんに食器の前で
させるというイメージですよね。

しかし、それよりも、

オモチャやおやつに喜んで興奮して
飛び付こうとした時や、

その場から動いて欲しくない時など
色々な場面に使えます。

基本的には、まず、スワレをさせた状態の後に行います。

そして手のひらを子犬の前にビシッ!と出して、
マテ!と子犬に号令をかけます。

そして子犬の顔を見た状態のまま
後ろに2、3歩下がります。

そして、すぐに子犬のもとに戻って、
おやつをあげて褒めます。

コツは、最初のうちは
子犬の我慢がきかないので、

早めのスピードで行う、ということです。

それと、子犬とは、目を合わせたまま行って下さい。

そうするとこちらの意志が伝わりやすいと思います。

子犬が束の間、キョトンとしている間が勝負です。

最初は子犬が付いて来てしまったり
上手くいないかもしれませんが、

何度か繰り返していくうちに
距離も時間も延ばしていけると思います。

毎日ちょっとずつ訓練してみてくださいね。

…あと、今さらっと書きましたが、
『子犬と目を合わせる』ことは、
色々なしつけにおいて、かなり重要だったりします。

ゴン太は元々、人の顔を良く見る子だったので、
この辺の苦労はあまりありませんでしたが、

そうじゃない子も結構いると思います。

その場合は、いかにこちらに子犬の目を向けさせるか、
ということも課題になってくると思います。

そのために、最初は音が鳴るようなおもちゃを
飼い主様の顔の近くに持ってきたりして、
注意を引かせたりすることも良いかもしれません。

色々な方法を試してみてくださいね。


では、続いて、

☆ダメ!の方法

これは、上記の『マテ!』と通じるものがあります。

両方ともワンちゃんを制止したいときに使うわけですが、

マテ、よりもさらに何かよろしくない行動や、
緊急性や、危険性があるような行動に出たときに時に使います。

例えば、テーブルに足を掛けたり、人に甘噛み行為をしたり、
飛び掛かったり、拾い食いをしそうになったり
…と場面は多岐に亘りますが、

ワンちゃんや、人の安全を守るためにも、
しっかり教えていきましょう。

ただ、こちらは教え方は、
いたってシンプルです。

怖い顔をして、冷たく低い声で、
『ダメ!』とハッキリ言い放つのです。

この時もなるべく、ワンちゃんの目を見て
真剣に言ってください。


これだけです。


これだけなのですが、真剣に伝えるという事が、
ワンちゃんには何より効き目があるのです。

だめーー!!!と高い声で、騒ぐようにいったり、
◯◯ちゃん、だめよ~、と優しく言うようでは効きません。

むしろ興奮したりします。


あくまで冷静に、
しつこいようですが、真剣に言ってください。

それでも止めない場合は、
ビターアップルなどを一緒に使うのも効果的だと思います。

大きい音を出したりして、ビックリさせるのもアリかもしれません。
(余計興奮するようだったら避ける)。


皆さん、なるべくなら可愛い我が子を怒りたくないでしょうが、

そこは心を鬼にして、人と生活する上でのルールを
ワンちゃんには教えていきましょうね。


さて、次回は『ハナセ』、『ハウス』について、
お伝えしていきたいと思います。


ではまたー!


つづく。



怒るの?

2016年9月8日木曜日

子犬の『基本的な動作のしつけ』考察②スワレ・フセ実践編

・・・続き。

前回、基本的な動作のしつけを行う上での、
前置きをお話ししました。

今回は実際の方法について、ゴン太の例を挙げながら
お伝えしていきたいと思います。

まず、しつけに使う必須のアイテムとしては、

おやつ

です。

以上。


「な~んだ食べ物で釣るのか~。

それじゃぁ、おやつ欲しさでしか、指示に従わないんじゃないの?」

と思うかもしれませんが、

そんなことはありませんので、ご安心ください。

おやつは、あげるタイミングさえ間違えなければ、
様々なトレーニングにとても効果的です。

ちなみにここで使うおやつとは、
いつも与えているフード一粒などで結構です。

パピーの頃はまだ、
何にアレルギー反応などを起こすか分からないので、

極力、色々なものは与えないようにした方が無難です。



それでは実際に、トレーニングを行ってみましょう。

まず、

☆スワレ!の方法


どんなしつけもそうですが、ワンちゃんに、

『正しい型』をさせるところから始まります。

スワレ!の指示とともに子犬のお尻を押さえて、
型を取らせます。

・・・よく、頭の上でおもちゃなどを見せると自然に上を向いて、
お座りしそうな体勢になるので、そこでお尻を軽く押して・・・

など書かれていますが、

皆さんその通りになりましたか?

うちのゴン太はなりませんでした。

頭だけ上を向いていたって、お尻なんか下げないし、
押したら抵抗して押し返してくるし・・・。


なので、最初は半ば無理やりお尻を押さえて座らせました。


そして次の瞬間、


子犬が、何すんじゃい!と怒るより先に、
素早くおやつあげて、

身体を軽く撫でながら、しっかり褒めます。
(おりこうさんだね~!でもグッドボーイ!でも)

このスピード感が大事です。

これを2,3回繰り返すだけで、子犬は、

「あれ?なんか座るとおやつもらえるし、褒められるぞ」

と考え始めます。

すると賢い子犬は、スワレ!とこちらが指示を出す前から
先回りをして、

無駄に座り始めてこっちを見たりします。

その時はおやつをあげたり、褒めたりしません。

あくまでもこちらが指示を出した時に、
座ったらおやつとともに、褒めてあげます。

なので子犬が一度立ち上がって、こちらに付いて来るように、
うろうろと部屋の中を歩き回りながら行いました。

で、ある程度定着してきたなと思ったら、
おやつは毎回与えません。

褒めてあげるだけで、おやつはその時々で


あげたり、あげなかったりします。


こうすることによって、おやつ目当てから、
褒めてもらうことが目的、
に段々とシフトしていくことができます。

これと同じ要領で、

『フセ』も、『スワレ』に重ねて、教えていくことが出来ると思います。


とりあえず、まずはこの二つを完璧に出来るようになるまで、

繰り返し頑張ってみてくださいね。(やりすぎは禁物。一回15分程度)。


次の記事では、やや難易度の高い、
『ハウス』や『ハナセ』等のしつけ方法を

具体的に、お伝えしていきたいと思います。



では、本日はここまで!



つづく。

無駄にフセ。


2016年9月7日水曜日

子犬の『基本的な動作のしつけ』考察①【前置き】

これまで、子犬の甘噛みだの、トイレのしつけだの
結構大変な部類のものを特集して参りましたが、

今回、あまりにも基本的なものを忘れていたので、
ここに来て慌てて考察シリーズに加えたいと思います。

それは、

『スワレ、フセ、マテ、ダメ、ハナセ、ハウス』

..等の基本動作です。

これらをワンちゃんに教えるのは、
今までの考察シリーズで特集してきたようなトレーニングより、
だいぶ難易度は低いと思われるのではないでしょうか?

しかし、これらは全てのしつけの基本となる大事な動作であり、
また、ワンちゃんの身の安全を守る為にも大切なしつけですので、
出来るだけ完璧にして行きたいところです。

・・・ただ、この完璧っていうものはどのくらいのレベルのものなのか、

一緒に考えていきたいと思います。

あと、人によっては子犬の月齢が4,5か月未満の場合は、
あまりこういうしつけを行わないほうが良い、
という意見もちらほら見られます。

つまり、最も優先されるべきは、
子犬の社会化(色んな人や音に触れさせること)であり、
それが十分に出来ていないうちから無理にしつけを行うことで、
将来子犬の情操面での成長に、悪い影響を及ぼす、
ということなのです。

しかし、ゴンタの場合は我が家に来てから約10日程度、
月齢ですと約2か月ちょっとの頃に、順番に教えていきました。

単純に、でっかい頭をしていて、よく人の顔を見る子だったので、
教えたらすぐに覚えるんじゃないか?
と思ったのです。笑

そして、ちょっとおやつを使ったりして、
遊びがてら試しに教えてみたら、
案の定、ものの数時間でマスターすることが出来ました。

この遊びがてら、というのがポイントだと思います。

どうせ子犬と遊んであげるんですから
その中で教えるのが自然だと思います。

そして、早く教えたからと言って、
ゴン太に関しては特に何か弊害のようなものはありませんでした。

確かに子犬の社会化はとても大事なことです。

ただ、基本的なしつけをすることに関しては、
あまり気にしすぎることも無いのかなと。

社会化と並行していけば良い、というだけの話だと思います。

個人的には、しつけに早すぎるということは無いと思っています。

逆に遅くたって、その子に合ったやり方によって何とかなると思います。


・・・さて、前置きがうっかり長くなってしまいましたが、
次の記事で具体的な方法をお伝えしていきたいと思います。

ちなみに号令の出し方は、『シット、ダウン、ステイ、ノー、アウト...
などの英語でも同じ事ですので、やり易い方で行ってみてください。

うちのゴン太は、ザ・和犬なので、
あえて日本語を選択してみましたけれども・・・。笑



つづく。

でっかい頭。



2016年9月6日火曜日

ゴン太の小休止コーナー 初めてのケガ編

9月に入って一週間ほど経とうとしていますが、

やたらと残暑が厳しいですね。

また新たに発生した台風の影響でしょうか?

そろそろ夏の疲れが出る頃だと思いますので、
皆さん体調の変化に注意です。

さて、今回の小休止コーナーは、

ゴン太がした初めての『ケガ』の話題です。

今から遡ること数ヵ月前、

ゴン太は我が家に来て、初めてケガをしてしまいました。

原因は、家のなかでおもちゃに飛び付こうとして
高く飛び跳ねた時に、着地に失敗して
滑って後ろ足を挫いたのです。

それはもう、ギャーンギャーンと狂ったように泣き、
私は一瞬で血の気が引いて、
ゴン太と一緒にぎゃーぎゃー叫んでしまいました…。(恥

まだ、封を開けてなかったジャパンプレミアムな犬用おやつ
(そういうシリーズがある)
『チーズのササミ巻き』を慌ててあげて慰めたところ、
泣き止み、ムシャムシャと食っていました。
食い意地が痛みに勝った瞬間です。

日頃からゴン太は暴れん坊なので、いつかやるんじゃないかとは思っていましたが、

わりと早めにやりました…。

ちなみにおもちゃを持っていた主人は、私に激おこされて、
心を挫いていました。

…で、肝心のゴン太の足の負傷の具合を確かめてみますと、
変な方向に曲がってはいないものの、
立つと足をプラーン…とさせる状態でした。

その時は夜だったため、直ぐに病院に連れていくことは出来ず、
とりあえず、次の日まで様子を見ることにしました。

そして次の日。

何とか普通に立っているように見えます。

しかし、水を飲んだり、ご飯を食べたりしている最中に、
何となく後ろ足を浮かせているのです。

痛がったり、歩行が困難な感じはないのですが、
心配です。

やはり、念のため病院に連れていくことにしました。

そして、ご近所の優しい獣医さんのいる病院で見てもらったところ、
幸い、折れたり、脱臼していることはありませんでした。

だだ、筋肉を若干痛めたような音がすると、先生は仰っていました。

耳には聞こえませんが、パキパキとした感触がするんですって。

レントゲンを撮るほどの必要もないでしょう、ということで、
しばらく激しい運動や散歩は控えるように、
とのことでした。

つまり、自然治癒するってことですね。

・・・も~、てっきり私は

靭帯断裂してるんじゃないか、

脱臼しているんじゃないか、

ヒビが入っているんじゃないか、


将来後遺症などに繋がるんじゃないか


と、心配で心配で仕方がなかったのですが、

そんなに獣は弱く無いぞ…

ということでした。

こんなビビりで心配しすぎな飼い主のエピソード、

これからも多々出てくることと思います…。

失笑していただけたら幸いです。


おしまい。


もう治ったし。





2016年9月5日月曜日

子犬の『甘噛み』考察③ 最終回

・・・続き。

さて、今のゴン太は永久歯の生えそろった
8ヵ月過ぎのでっかいパピーですが、(8kg)

現在の甘噛みの様子はどんな感じなのか、
少しお話ししていきたいと思います。

前記事までで、紹介してきた色々な方法を試してきて、結果どうだったのか?


結論から申しますと、


まだ若干する。


です。

正確には、私に対しては全くと言って良い程しないのですが、

主人にはするのです。

タイミング的にはケージから出して遊んでいる時や、
散歩から帰ってきて足を拭くときなどに、
興奮して歯を当ててきたりします。

もう少し小さいときには、はしゃいで顔に突進してきて、
鼻から流血したこともあります。クスクス。

今はもうそこまで激しくはありませんが、
ゴン太は相変わらず、主人に当たりが強いのです。


では、私と主人の差は一体何なのか?


まぁ…分かり易くいえば、恐らく


絶対許してもらえない雰囲気の相手(私)と、
多少無茶しても大目に見てくれる相手(主人)とで、区別しているのだと感じます。

ここが賢い犬の面倒な所です。

相手によって態度を変えるという事ですね。

これはワンちゃんを飼っていると、
往々にしてよく経験することではないでしょうか?

(お父さんには従うけど、お母さんや子供の言う事は聞かないとか)。

なので、ワンちゃんのしつけにはやはり、
家族全員、一貫性のある態度が大事だと考えられます。

その時々で、怒ったり許したりでは、
なかなかトレーニングは成功しません。

そして甘噛みに関しては、
必ずしも成長とともに無くなっていく、
という単純な話でもないかなと思います。

今の噛み癖は将来、

本気噛みにも繋がりかねません。


しかし、ここは落ち着いて、その都度初心に返って最初からしつけ直すつもりで、
根気よく毅然と接していけば、どこかの時点で

必ず改善してくるはずだと思います。


…とは言うものの、もしあまりにも酷く、
手に負えない様な場合には、
トレーナーさんに相談するなど
外部に頼ることも必要だと思いますので、

とにかくその子に適した方法を探してあげてくださいね。


さて、ここまで子犬の『甘噛み』考察シリーズ全3回をお送りしてきましたが、
如何でしたでしょうか?

なかなかマニュアル通り、上手く行ったり行かなかったりで、
一喜一憂することと思います。

先日も動物病院で、やはり同じく柴犬パピーの破壊力に
驚いて、困ってしまっているという
優しそうなお母さんに話しかけられました。

みんな通る道なんだなぁ…としみじみしたところです。(笑

なので、諦めないで一緒に頑張っていきましょう!


では本日はここまで~。



おしまい。

突進小僧。



2016年9月3日土曜日

子犬の『甘噛み』考察② 実践編

さて、実際に前記事で挙げた方法を、

ゴン太に試した結果はどうだったのか、
書いていきたいと思います。

その前にまず、ゴン太の元々の甘噛みの度合いが
どの程度のものかと言いますと、

基本的には遊びがてら、
興奮したりすると歯を当ててくる
と言った感じで、

本気でガブリと噛み付いてきた事はありません。

あくまでも甘噛みなので、
本気で唸りながら噛んでくるなどの場合は、
また別の理由や方法があるのでは無いか、
と考えますので、今回の考察では対象外とします。

柴犬に関しては、元々猟犬なので、
動くものに対しては追う性質があります。

しかも洋犬の猟犬とは違い
銃で撃った獲物をくわえて戻ってくる、
というわけではなく、

なんと自ら獲物に襲いかかり、
アキレス腱などを噛みきって
仕留める、という方法を取るそうです。
もはや銀牙伝説ですね。(古)


強いぞ、柴犬


なので結構、気性も力も強い子が多いのです。

子犬とロープなんかで引っ張りっこの遊びをすることがよくあると思いますが、
ちびゴン太の力の強さに、ちょっと最初は引きましたね…。

…こいつ猛獣じゃん…っていう感じです。

柴犬が犬の噛みつき事故ナンバーワン!
と言われる所以は、こうした元々の性質もあるんだと思います。

そんな訳ですから、人に『噛みつく』ということに関しては、
例え甘噛みであっても、ミスであっても絶対許してはいけません。

というか他の事が多少出来なくても、これだけはダメです。

もし、しつけに失敗し、手に負えなくなったときには
トレーナーさんに預けるなど、
それなりの覚悟が必要だと思います。

子犬の頃の凶悪な見た目の可愛さに負けず、
頑張って、トレーニングしていきましょう。


ここで前回の記事で挙げた、いくつかの方法をおさらいしておきます。

①痛っ!と大きい声を出し、子犬を驚かせて動きを止める。(遊ぶのをやめる)

②喉の奥に指を突っ込んで、ぐえっとさせる。

③子犬をひっくり返して叱る。


④子犬に噛みつく。

⑤ビターアップルを使う。(苦いスプレー )


でした。

この中で、まず初めに試すのは①の方法が良いと思います。

その理由は、子犬にも飼い主様にも1番負担がない方法かと
思われるからです。

この方法のコツなんですが、痛っ!の声を
なるべく甲高く、(子犬の叫び声に似せるため)
子犬がビックリする位の大きな声で行ってください。

その後、動きを止めて子犬をにらみ、それでもまだ興奮してる場合には、
目線を子犬から外し、立ち上がって後ろを向き、無視します。

で、興奮が収まったら、また遊んで上げる…を繰り返します。

段々と子犬が、甘噛みをすると遊んでもらえなくなるということを理解すると、
自然に止めるようになっていきます。

ゴン太も段々と、しまった!という顔をして、
ピタリと止まるようになってきました。

以前、ギャン鳴き考察の記事でも書いたように、
『話せば分かる』タイプの柴犬ゴン太には
最終的に1番有効な方法でした。

次に②ですが、わりとこれも良く取られている方法かと思います。

しかし、ゴン太に関して言えば、
あまり効果は無かったのかなという感じです。

ゲホッとは一瞬するのですが、それによって甘噛みを止めたり、
興奮が収まったりすることはありませんでした。

この不快感がダメなことをして起こったのだと、
あまり結び付かないタイプなのかと思います。

あと、喉を傷つける可能性が無いとも言えないので、
この方法は見送りました。

そして次に、一気に③と④の方法なのですが、

これは主人がよく行っていて、
その様子を見ていて気がついたことがあります。




逆効果かもしんない~!



ということです。

柴犬の性格は気が強く、プライドが高いとも言われています。
まだ、関わって日の浅い人間に、
ひっくり返されたり、噛みつかれてみたりする事は
非常に腹が立つらしく、余計に興奮して好戦的な態度になるのです。

それでも止めるまでしつこくやり続ける…というのもアリかも知れませんが、
信頼関係をまず築くことが大事な時期でもあるので、

そこに悪影響を及ぼしそうな、効果の薄い方法はとっとと見切りを付けます。

なのでこの方法はゴン太には×でした。

続きまして⑤の方法ですが、
これに関してはちょっと特殊で、
使い方を工夫すると、とても効果的だと思いました。

具体的には、先に自分の手に掛けておく、ということです。

その上で他の方法と組み合わせると、
味覚という感覚的にも訴え掛けることが出来るため、
よりトレーニングが入りやすくなります。

段々と匂いだけで、
ヤバい!と思わせることが出来ます。

甘噛みだけではなく、他にも色々お世話になりますので、
試しに一本買っておくと良いと思います。
(今まで5本くらい使った)

さて、ここまで具体的な実践方法を見てきましたが、
何かヒントになるものはあったでしょうか?

次回は今現在8ヶ月のゴン太の甘噛み具合を、
少々お話ししていきたいと思います。


つづく。


噛んでいい~?






2016年9月1日木曜日

子犬の『甘噛み』考察①

今日から9月に入りました。

東京は少し暑さが和らいだような気はしますが、
台風がここに来て、本気を出して来ていますね。

皆様、どうかお気を付けください。

さて、今回のテーマですが、『子犬の甘噛み』について
考えていきたいと思います。

…子犬の歯って、細くて尖っているのでちょっと当たるだけでも、
結構痛いですよね。
下手するとプッスリ穴が開いて、流血の惨事になったりします。

しかし、これもまた子犬ちゃんによってその度合いは様々だったりします。

昔飼っていたシェルティのべティは、全くしたことがありませんでした。

なので、ゴン太を飼った時に、初めて甘噛みというものを体験したのです。

では、この子犬の甘噛み、
どんな対処法があるのか見てみましょう。

①痛っ!と大きい声を出し、子犬を驚かせて動きを止める。(遊ぶのをやめる)

これは、最初に行う1番ポピュラーな方法ではないでしょうか。

何でも、この『痛い!』と甲高く叫ぶことは、子犬同士の遊びのなかで、
相手を強く噛んでしまったとき、相手の子犬の『キャイーーーン!!』
という鳴き声を模しているのだとか。

その後、動きや遊びを止めることは、甘噛みすることによって、
子犬に楽しい時間の終了を教えるためです。

②喉の奥に指を突っ込んで、ぐえっとさせる。

この方法は単純に、子犬に噛みつくと不快感が生じるように教え込む方法ですね。

おう吐反射の強い私は見るだけで、こっちがおえっとなってしまいますが…。

③子犬をひっくり返して叱る。

これは、子犬に対してマウントポジションを取り、こちらがボスですよ!
ということを示す方法です。

④子犬に噛みつく。

これも③と通じるところがあります。

犬同士だったら相手にされるであろう方法を、
人間がするということですね。

野性的です…。

⑤ビターアップルを使う。(苦いスプレー )

これは、子犬の噛みつき防止を始め、様々なしつけに使えるスプレーです。
リンゴから抽出した成分で出来ているため、安全なのですが、
子犬にとっては苦いのです。

実際に私は舐めてみたのですが、人間には???という感じでした。

これは、家具などの噛みついて欲しくないところに、
予め掛けておいたり、ムダ吠えの防止などにも使われます。

ただ、犬によっては段々と苦味に慣れて、
効果が無くなってしまうことも有るようです。

以上、

だいたい巷で言われている方法は、こんな感じでしょうかね。

実際にゴン太に試してみて、効果的だったもの、
逆効果だったものなどあるので、それぞれコツも含めて

次の記事で、 書いていきたいと思います。



つづく。


猛犬注意。